戸惑う楽茶碗の飲み口
楽茶碗を製作していて、いつも悩む箇所があるんです。それは飲み口。
作り方に悩むんです。
長次郎や光悦などの茶碗の飲み口の作りと、今の茶碗の作りは似て否なりなんですよ。
私はなるべく昔の茶碗の趣を知ってもらいたいので、昔のような飲み口にすると、飲み口の場所は分かりにくいし、場所も多少、茶碗の正面側にあるしで、「なんじゃこれ!」となるんです。
茶道を長年されていても、長次郎や光悦の茶碗で茶を飲める人はなかなかいないのが悲しいかな現実です。
なので、古い茶碗に接する機会がないために、どうしても現代の茶碗を基準にしてしまいます。
それが当たり前です。
だから、昔の茶碗がガラス越しではなく、実際に触れたら良いと思うんですが、高価なものですから現実には不可能なんですね!
だから、これからなるべく分かりやすく、拙い文章ですが昔の茶碗について時間があるときに説明していきます。
そうだったのか!と自分の考えに確信を持つ人もいれば、本当に?なんて思う人もいるでしょう。
でも知ってて損はありません。茶碗の見方の書籍には載っていない事も書いて行きまからね!