長次郎の茶碗の寸法
長次郎の楽茶碗の口径は10.5センチ前後です。
このサイズは手の中で凄く作りやすいサイズなんです。
だからこのサイズになった!では短絡過ぎですか?
実は私も、何故利休さんがこのサイズで長次郎に依頼したかどうか分からないんです。
依頼しなくて、長次郎が勝手に作った?
いや、違うでしょ!
利休さんは寸法にうるさいですから!
茶杓だったら、長さが畳の13目、櫂先から中節までが6目と決めている利休さんですから、茶碗の寸法も決めていた可能性はありますよね!
でも資料が私の知る限りではありません。
もしかすると、「これ、長次郎!茶碗の口径は畳7目、高台は畳3目位かな?それで黒楽茶碗を作ってちょ!」なんて言っていたかもしれませんよ!