楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

茶釜は鉄地じゃ、鉄地!

私の好きな茶釜は、何と言っても京三条の辻与次郎。

「焼き抜き」技法や「肌打ち」は見事です。

茶釜は形もさることながら、やはり刀と同じく鉄地です。

簡単に言えば鉄の持つ趣です。

鉄は日本人では馴染みの深い金属。

平安時代から日本刀に於ては、芸術の域まで技術が高まりました。

そこで、茶釜の鉄地の勉強方法律なんですが、茶釜をたくさん観賞するのは当然として、その他の方法では、江戸時代以前の刀の鍔(つば)を見てください。

刀の鍔は茶釜と違い、古物商や骨董市でたくさん見れます。

なるべく装飾を施していない鍔の鉄地観賞に徹します。触って地肌を味わい、鉄から来る感じを記憶してください。

だんだんその回数を重ねることに、鉄地が何となく分かるようになります。

そうなればしめたもの!

茶釜の肌の装飾にまとわされず、茶釜本来の鉄の侘が分かるようになります。

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