楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗と人間は同じもの

楽茶碗は世に腐るほど存在します。

私は楽茶碗を見るとき、「お前さんは何者なんだい?どうしてこの世に生まれて来たんだい?」と問います。

特に印無き無名の茶碗に対して!

男女とも異性と知り合えば知り合うほと、また好きになるほど、相手のことを知りたくはなりませんか?

これは人間の欲でしょうか?

些細な事でも知りたくなる。

茶碗も同様に、ウワベだけで生まれた茶碗なのか?、また世に問うために生まれて来た茶碗なのか?気になる次第なのです。

知れば知るほど中身が濃い茶碗もあれば、薄い茶碗もあります。

それは、人間と全く同じです。

異性同士では、仮面カップルでは楽しみはありません。誰しも欠点と長所が混在しています。

ですから、混在が当たり前なので、完璧な女性も男性もこの世には存在しません。

楽茶碗も同じです。完璧であればあるほど、味わいを失い、また人間性を失い茶碗との会話は出来なくなります。

茶碗も人間もこの世に生まれたのだから、自分らしく生きて欲しいと思います。

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