楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗の「迷曇」ここにあり

茶碗製作者のオヤジの号である「迷曇」として、新たなる挑戦となる茶碗を作ります。

黒楽茶碗か赤楽茶碗かは、まだ決めていませんが、形は決まっています。

ハート形の茶碗です!

ハート形の茶碗は世に既にあり、珍しいものではありません。

私が着手するハート形茶碗は、茶碗の利にかなった茶碗を形にすることです。

一般論で言えばハート形の茶碗には決定的な問題点が存在します。

その問題点とは、ハート形の下方の形状です。

角が立ち、焼成時に於いても、相当の力がそこに集中し、破損の確率が高い形状なんです。

一応に茶碗を薄くすれば、それなりに焼成中の応力も減りますが、そんな茶碗は作りたくありません。

陰陽を踏まえ、用の美を持ち合わせ、心が和む重さのハート形茶碗。

非常に難しい難題です。

でも、このオヤジこと「迷曇」、世に出して見せませう。ハート形の楽茶碗!
f:id:mei-un:20140929190229j:plain

Copyright 2014 meiun All rights reserved.