楽茶碗の「迷曇」ここにあり
茶碗製作者のオヤジの号である「迷曇」として、新たなる挑戦となる茶碗を作ります。
黒楽茶碗か赤楽茶碗かは、まだ決めていませんが、形は決まっています。
ハート形の茶碗です!
ハート形の茶碗は世に既にあり、珍しいものではありません。
私が着手するハート形茶碗は、茶碗の利にかなった茶碗を形にすることです。
一般論で言えばハート形の茶碗には決定的な問題点が存在します。
その問題点とは、ハート形の下方の形状です。
角が立ち、焼成時に於いても、相当の力がそこに集中し、破損の確率が高い形状なんです。
一応に茶碗を薄くすれば、それなりに焼成中の応力も減りますが、そんな茶碗は作りたくありません。
陰陽を踏まえ、用の美を持ち合わせ、心が和む重さのハート形茶碗。
非常に難しい難題です。
でも、このオヤジこと「迷曇」、世に出して見せませう。ハート形の楽茶碗!