カラスに水をかけたような黒楽茶碗
「カラスの濡れ羽色」。最近は余り聞かない色ですが、江戸時代はこの色合いが好まれていた感じがします。
全ての作品とは言いませんが、楽家三代の道入並びに光悦の黒楽茶碗を見ると、その「カラスの濡れ羽色」を表現した黒楽茶碗があります。
黒楽茶碗の黒色の中に青色が入っている色合いです。
この色合いは瀬戸黒の一部の茶碗にも見受けられます。
日本人は「カラスの濡れ羽色」は案外好きな色だったのかもしれません。
黒の色もたくさんありますよね!
今でもブラックスーツを見るとたくさんの黒があります。
黒はたくさんの色の集合体ですので、色がたくさんあれば有るほど、シチュエーションにより色が変わるので、カラスも雨上がりが一番綺麗なカラスかも知れません。