二天一流
今回は「兵法」について書いてみます。
兵法と言えば武士の心得ですね!
また、「兵法」と言ったら、宮本武蔵でしょう。
宮本武蔵は二本の刀を同時に持って戦う二刀流をあみだしました。
この方法は武蔵曰く「二天一流」。
武蔵は自分の流儀である「二天一流」を詳しく書いた「五輪書」を
寛永20年(1643)から書き始めて、その二年後の1645年に他界しました。
詳しいことはここでは書きませんが、五輪書は「地の巻」、「水の巻」、「火の巻」、「風の巻」、「空の巻」と言う5巻で構成されていますが、「水の巻」の中の「太刀の持ちようの事」をお伝えします。
剣道をされている方は手慣れているかもしれませんが、その他の方は知りませんね!
この五輪書は実戦を人生で60
回以上の経験者であり、天下分け目の関ヶ原の戦いから約40年後に書いたものなので、その感覚は実戦者だからこそ事実が言える事だとも言えます。
前置きはこの位にして、武蔵の太刀の持ち方を!
「太刀のとりやうは、大指人さしを浮る心にもち、たけ高指しめすぎず、くすりゆび小指をしむる心にして持也。手の内にはくつろぎのある事悪し。」
※
とりやう→持ち方
大指→親指
浮る心→浮かせるような心
たけ高い指→中指
しむる心→締める心
くつろぎ→空間
どうですか?
この持ち方が宮本武蔵が自ら語る太刀の持ち方です。
茶碗の持ち方にも活かしてはいかがですか!