特許法改正？特許は会社のもの？

今朝の新聞で、少し気になる記事がありました。

それは、企業の社員の発明に関する記事です。

今までは発明に対する特許は「社員のもの」でしたが、今回政府は「会社のものにする」と出来るように特許法を改正するというもの。

特許庁の有識者会議で、「社員の発明意欲を高めなければ、日本企業の国際競争力は強化できない」ということから特許は「会社のもの」とするようになったそうです。

そもそも今回の特許法の見直しの背景には、発明対価に不満を持った社員が会社を訴える裁判が相次ぎ、企業側の負担が膨らんだことかららしいです。

でも、なんかこの記事、矛盾しています。

発端は企業の発明した社員に対する対価が少なく訴えられたことから始まり、特許法改正の看板は「社員の発明意欲を高めなければ、国際競争力は強化できない」と。

社員という主語が方便として使われています。

要は、社員が発明した特許は会社のものにするよ！そうすればもう会社は訴えられないぜぇー！アッカンベー！

会社は特許を頂き、国際競争に向かえるぜ！ベイビー！何ていう感じでしょ！

こんな特許法改正が通ってしまえば、社員は発明意欲は逆に無くし、あっても頭脳はドンドン海外流失してしまいます。

人間誰しも、努力の恩恵や形があってこそ頑張れるもの。

賛否両論あると思いますが、私は筋が通っていない特許法改正だと思います。