楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

良い楽茶碗の選び方

以前、楽茶碗は最後は自分が好きなもので良い!と言いましたが、やはり、皆さんはそうは言われても、茶碗の見方は知りたいのが本音かもしれませんね!

茶碗だけの見方は案外簡単なんです。

お茶が立てやすい。
茶杓が茶碗の上から落ちない、
手持ちが良い。
滑らない。
色が良い。
姿がよい。

こんな感じです。

まず、これが基本です。

ここから先は少し難解かな?

まず、日本の文化である「陰」と「陽」がその茶碗に表現されているかです。

例えば左右対称ではなく、ニュアンスを少し変えているかなどです。

そんなこと言われても、現代人の私達には理解しにくいですね!

では、もっと簡単に言います。

女性の皆さんでしたら、彼氏がいたとします。カッコいい、渋い。

でも、凄く堅物で融通が利かなく、くだけることも、冗談を言うこともない。

まして、キスもエッチも無関心。

さて、貴女はどうですか?

今度は男性に問います。
可愛くてプロポーションも抜群!
頭がキレて頭脳明晰。

でも、キスなどのコミュニケーションは大嫌い!どうですか?

要は茶碗は人が持つものであり、また茶碗を通して人を感じるものなんです。

ですから、茶碗なんだけど、人間と全く同じで、いろんなカラーがあったほうが、その茶碗に飽きないんです。

それが、ただ力強くて乱暴な削りとか、スピード感だけの単一な問題ではなく、楽しさあって強さがあるとか、優しさあって、愛嬌がある。

それが「陰陽」の意味みたいなものなんです。

何となく雰囲気だけは分かってくれるかなぁ~!

Copyright 2014 meiun All rights reserved.