楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽家三代の道入に出された一元のその後

とおちゃんの楽家4代一入に追い出された実子の一元のその後についてお話します。

母と一緒に母の生まれた地である京都、玉水の地に新たに玉水焼を起こしました。

そして、当時は宗入が五代を継いだ楽家と並び「南家」、「北家」と言われていたそうです。

一元の作風は、一元独自のものもありますが、三代の道入や光悦の作風を取り入れた作品も多くあります。

特に道入の作品と似ているものもあり、現在道入作とされている作品の中には、一元の作品も紛れ込んでいるともいわれているんですよ。

一元は楽家から出るときに、家康から拝領した楽印と楽家の楽秘伝書を持ち出したようです。

ちなみに、秀吉から拝領した楽印は、道入の弟の「道楽」が持ち出して寺に入ったと記憶しています。

ですから、五代の宗入は新しい釉薬や焼き方をを自ら開発しなければならなかったのでしょうね!
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