楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽の世界はこんなもんです!

やっと赤楽の試験焼成が終わりました。

結果ですか?

うぅ~ん、いい結果もあるし、ダメな結果もある。これが正直な感想です。

良い結果は、紅葉色というか熟柿色ななったことです。

これは、狙い通りでした。色のムラムラ感もオーケーです。(写真ではスマホホワイトバランスの調整が分からないために、色をお伝え出来ないのが残念です)

バッドは、思ったより綺麗に釉調が出るまでに温度を上げなくてはいけなかったことです。

前にお話したように、釉薬は下から融けて来ます。

今回の試験赤楽茶碗は、上薬の上にあえて黄土を施釉したので、黄土が馴染むころには、上薬が理想の融け具合より融け過ぎとなってしまったのです。

結果として、上薬と黄土を馴染ませるころあいは相当試験焼成が必要となり、明日の本番のハート形赤楽には使えません。

こんな時は、ガクッとするんですよ!
でも、いつもこの繰り返しなんです。少しずつ結果を見ながら目的地に着くんです。これが楽の世界です。
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