楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

2種類の赤楽窯

このブログは何の話をしようかなぁ?

そうだ!赤楽の窯について説明しますね!

赤楽の窯は大きく分けて2種類あります。

まずは、通称「桶窯(おけがま)」と言われる窯です。

大きさは200Lのドラム缶位の大きさで、下には焚口があります。

この窯の燃料は薪を使い、茶碗は一度に4~6碗位焼くことが出来る窯です。材質は耐火レンガか耐火レンガと土で出来ています。

もう一つは、錦窯とも言いますが、直径30センチで高さが40センチ位の小型の窯です。この窯は内窯(うちがま)とも言います。

窯の構造は二重構造となっており、内窯には作品を入れて蓋をして、外窯との差は7~8センチ位あり、その隙間に炭を入れて焼く窯となります。こちらの窯は土で出来ています。

この窯は、もちろん小型なので、1碗しか焼けません。

前者の窯は、窯が大きい分、作品を焼くまでに窯を焼く時間が2~3時間要し、それから茶碗を焼くことになりますが、同じような釉薬作品であれば、一度に数碗焼けてしまう利点があります。

逆に内窯は場所も取らなく、炭も少なくて焼けます。時間も桶窯の半分以下で焼きは可能ですが、1碗焼成なので焼けたら暖めてある茶碗を再度内窯に入れる繰り返しの作業となります。

どちらの窯も赤楽なので、フイゴは必要ありません。

また、桶窯は大きさの利点により、素焼きが出来る窯でもあります。

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