楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

『姫谷焼のサヤ』は他の窯では見ない形です!

姫谷焼について、星印まで本当にありがとうございます!

今朝アップした姫谷焼の窯道具ですが、破片ですので、なかなか全体像が把握できないと思います。

姫谷焼のサヤは他の窯のサヤと異なり、高麗系の茶碗のような腰つきをしており、円柱形ではありません。

またそのサヤも美濃系のように重ねていくのではなく、丼の友蓋のようにサヤに少し浅めの同じ形をした蓋を被せて焼いていたようです。

またサヤのなかには、動画でも紹介しましたが、陶器製と磁器製のセンベイを入れて、そのセンベイの上に作品を置いて焼成していたようです。

四角形のセンベイにしろ、全てが丁寧な作りで、窯道具と思えない作りです。

この姫谷焼は連房登り窯でしたが、窯壁も作者自ら粘土で作りあげたレンガで築窯されており、私は作品以外の窯道具まで作品と考えている次第なんです。

ただ残念なのが、余りにも世に出ている作品が少ないことです。

多分、前にも書きましたが、有田焼とされ有田焼に混じり混んでいるのではないかと考えています。

20年間も操業していたのですからね!
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