楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

久々に遊びで蹴ロクロを使う!

昨日、急に思い立ち蹴ロクロを回しました。

全くのお遊びですが、牛ベラを使いました。牛ベラと言うのは、一種のヘラで高麗系の茶碗に使います。日本で言えば唐津も使うかな?

井戸茶碗と言う茶碗がありますね?あの茶碗を良く見ると、見込みにはロクロ目はありません。

牛ベラを使用しているからロクロ目はないんですよ!

私の持っている蹴ロクロはなんとコンクリート製なんです。それもアメリカ製です。

昔、どうしても蹴ロクロが欲しくなり、アメリカから自分で輸入したものです。

普通はけやきの木で出来ていますが、機能は変わらないのでコンクリート製なんですよ!

アメリカらしいですよね!重さは楽に30キロはあります。

蹴ロクロは特長と言うか、蹴ロクロを使うテクニックがあります。

まず、綺麗にバタバタおとを立てずに足で蹴ロクロを回すこと!

次にその足先を蹴ロクロに当てて、華麗にブレーキをかけて回転を減速させること!

これが基本となります。

バタバタ蹴ロクロを蹴って回すと、中心部が傷むので、その中心部に負担をかけないように回さなければなりません。

また、ブレーキは茶碗を引くときに、口縁部に行くに従い回転を落として引くときにに使います。

また、ナメシを当てる時にも、このブレーキテクニックを使います。

一回蹴ロクロを使うと、音は電動ロクロよりしないし、回転を自由に出来るので、電動ロクロを使いたくなくなります。

また、電動ロクロは量産のためにある道具なのだな!と思うようになるんですよ!

それだけ人間性がある道具なんです!

素朴なんですね!

また、蹴った慣性で回っているので、その回転を無駄に殺すことは出来ません。

電動ロクロに慣れている人は、どうしても回転力に頼る傾向が強いので、直ぐに回転が止まってしまいます。

ですから、如何に回転を殺さないで作品集を引くかがテクニックとなるんですよ、

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