楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

お茶をされている社中の皆さんが焼く当日!

今日は、遂にお茶の社中の皆さんが自ら焼く、赤楽茶碗の焼成日です。

午後3時から始まりますが、私自身も緊張しています。

自分自身が焼く緊張とは違います。

焼いた事が無い人達でも、何処に出しても通用する赤楽茶碗を焼かせることが出来るか!ということに対しての緊張です。

本日の窯は楽焼秘嚢の古文書に唯一残る一番古い楽窯や金炭窯ではなく、七輪改良した七輪楽窯を使います。

何故ならば、楽焼秘嚢の窯は黒楽に適するし、また金炭窯は赤楽には向きますが、フイゴは使用しません。

元来赤楽茶碗はフイゴを使用しませんが、七輪楽窯はフイゴを使い赤楽を焼成出来ますので、いずれ黒楽を焼きたいという要望があっても、フイゴを一回でも経験を積んでおくとフイゴのコツをつかみやすいからです。

また、フイゴを使用することにより、高度な焼きが出来るからです。

リスクもありますが、どうせ経験するなら、私は容赦なしに焼きの技術全てを教えたいので、女性であっても頑張ってもらいます。

ですから、今日の合言葉は「女を捨てる!」といたしたいと思います。

お茶の社中の方々は、いつも着物でその姿は美しいですが、今日のヒロインはお茶碗です。

寒さと熱さの中で、どれだけ女性を捨てて赤楽茶碗を美しく焼くかが勝負ところです。

景色ある、趣がある、強さと優しさが備わる茶碗を焼いて欲しいと願います。

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