楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

ここだけはしっかりした材料にする

先程、足りない材木を二枚購入完了。
この板だけは外材やベニヤは使えないんです。

狂いが出てはいけない場所に使う木材だからです。

なので檜(ひのき)の成形板を購入しました。

本来は杉なのですが、現代では杉は高級木材とされないので、立木をしっかり寝かせて乾燥させてから截断するのではなく、水分がある状態で截断してしまうために、フイゴが完成した後から木材が収縮したり、ねじれたりして狂いが生じてしまいます。

なので、ここだけは高級な檜の成形板にしたのです。檜の成形板は他の木材よりは価格も高いですが、狂いは少なくてすむのです。

フイゴ製作とは関係ありませんが、木材は截断前にどれだけ寝かせた木材かが重要となります。

ですから杉板と言っても木材の幅のみならず、狂わない木材のは値段が全く異なることは覚えておいてくださいね!

家も同じです。寝かせていない柱で建てた家はすぐ狂いが出てきます。

と言っても現代はほとんどが外材の米松ですので、木材自体が柔らかいんですけどね!

そうだ!ついでに雑学ですが、樹齢100年の木材は100年保つと言われています。

樹齢300年だったら300年ですよ!

本当にしっかりした家を建てるのなら、古民家の古材を削り直して建てたらしっかりした家が出来るんです。

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