楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

今日からフイゴの溝切り!

本日からフイゴの側面板などの溝切りです。

面倒な作業の始まり。

フイゴはほとんどの部材が空気が漏れない様に溝に組合わさって出来ているんです。

なので、溝切り場所が多いので大変なんです。

そして、溝切りの深さが均一でないと、フイゴの筐体の歪みとなり、しっかり組合わさることが出来なくなります。

ですからここが一番神経を使います。

皆さんが作る時は、試作段階では溝切りはせずに、木工ボンドで各所部材を組み合わせても構いませんよ!

要はしっかり空気が漏れずに吹ければ良いのですからね!

でも、鎌倉時代前後からある手押しフイゴ(吹きフイゴ)を自分で持ちたいと考える方は、昔ながらの工法で頑張るしかありません。

少し硬い話をしますが、「合理的にする」とは、現代に於いては大体がコスト面や生産性の簡略化などです。

でも、そうではなく、良い作品を作るためだけに向けた合理的なら、進んで合理的にするべきだとオヤジは考えます。

しかし、なかなか良い作品を作るための合理的と言う言葉は当てはまることが少なくて、大半が面倒な作業となります。

でも、その面倒な作業をこなすことにより、知恵や直面している作業以外の技術が身に付くものです。

ですから、私は今まで昔ながらの方法でます始めることを基本としているのです。

そうすると、思考が昔の人間みたいになり、同時の人々の思考で物事を見れるような感じになるんです。

簡単に言えば、「なぜこの様にしたかが分かる」と言う感じかな?

ですから、なるべく大変でも「おれは道具も復元するそ!」なんて言う感じでトライして欲しいと思います。
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