どのように楽茶碗を自分のものにするか!
本日は昨日の書類作成の疲れが溜まり、何故か眠いです。
再三書いていますが、皆さん、☆印やコメントありがとうございます。
個々の細かいことまでご返事出来るかどうかはわかりませんが、皆さんが役にたつことはなるべく返答していきますので、漠然とわからないことがありましたら、コメントをお寄せください。
楽焼にしても、また楽茶碗にしても奥が深いものです。
原料や釉薬の配合などは、数値化できますので、案外簡単に理解はできます。
しかし、フイゴの微妙な吹き方や、茶碗の細かい見方となると、数値化出来るものではないので、当事者の日々の努力が必要となってくるのです。
昨日のコメントの返答にも書きましたが、例えば茶碗の見方としても、五山がどうだとか、口作りがどうだと話しても、それは一端の情報でしかありません。
要は情報の一点であって連続性がないのです。
分かりやすく話せば、五山の最終の山か飲み口に至る流れはどうなっているか?
はたまた、飲み口から正面に向かっての流れはどのようになっているか?
その答えを長次郎作品に当てはめたら、その流れはどうか?
常慶は?道入は?はたまた光悦は?
どうですか?答えを出せますか?
このブログを見てくださっている方々には、古物商や美術商、茶道具商の方より、目利きになって欲しいと思います。
そのためには、ただ単に数値化された情報やら、楽茶碗の本等に書いてある情報だけではなく、茶碗の動き、強さ、インパクトのイメージを明確に言い表せるようになってください。
また、ほとんどの楽茶碗は作者の前作の応用編だとか、新たな挑戦作品などで構成されています。
例を光悦であげれば、黒楽の「雨曇」と赤楽の「加賀光悦」、そして白楽の「不二山」は色は違えど、茶碗の上下の表現は変えていますね!
赤楽の「乙御前」は上下の表現は変えていません。
では、上下の表現を変えている各々の茶碗はどのように上下を変えているか?
「雨曇」は上を変えています。「不二山」は下を窯変で変えています。
「加賀光悦」は上下を色で変えています。
何となく分かりますよね!
すべての作品に対して、まず技法は分からなくても良いですので、どう変えているか?どう作り込んでいるかの情報を頭にたたきこんでくださいね!