楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

見たい茶碗があったら、学芸員にアタックのみ!

昨日、打合せもありましたが、ある資料館にて所蔵品の茶碗2碗をこちらからオーダーして見せてもらいました。

このオヤジのことですから、どんな貴重な茶碗でも容赦はしません。

叩いて焼きを確かめたり、なめ回すようにじっくり観察。

なるほど、なるほど。見ていくうちにどんどん頭から情報が溢れてきます。

学芸員の方は、このオヤジがベラベラ機関銃のように見ている茶碗について話すので、焦ってストップをかけられ、助手の学芸員を呼んで目の前で記録係となりおう騒動となりました。

でも、そこの資料館の学芸員の方々に対し、オヤジは凄く好感が持てました。

大多数の学芸員の方は、学術的な内容ばかり好み、どのように出来ているか、また何が使われているかは興味がありませんが、昨日の学芸員の方々は違いました。

このような学芸員の方々が増えてくれれば、もっと展示内容が面白くなると私は思います。

皆さんも、もし博物館や資料館で見たい茶碗がありましたら、私は仕事でしたが、個人の研究と言う名目で学芸員の方と会い、何回も諦めずに「見たい見たい」と子供のようにだだっ子になり、学芸員の方に茶碗を触らせてもらうようにしたら良いと思います。

その博物館や資料館の規則もあるでしょうが、所詮人と人です。

屈託なく真剣にお願いすれば、その茶碗を手にすることが出来るかもしれないので、その時は是非頑張ってください!

実際に茶碗を見れたら、まず腕時計や指輪などの茶碗にキズを付ける可能性があるものは一切外し、テーブルの上にハンカチなどを置いてから、茶碗を出来る限りテーブルから離さず軽く持ち上げて鑑賞してください。

決して手元に持ってくるとか、テーブルからやたらと離して見るようなことはしないでください。

貴重なものだし、これが茶碗を見る最低限の礼儀ですから!

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