瀬戸黒だって可能だい!
長次郎の楽茶碗と同じく、美濃では瀬戸黒が前後定かではありませんが焼かれていましたね!
この瀬戸黒茶碗ですが、黒楽茶碗と対して焼成方法は変わらないと考えます。
決定的な違いは、加茂川石ではなくて鬼板が原料なだけです。
還元の掛け方も同じようだと思います。
ただ茶碗の表現上、還元から酸化に戻すと瀬戸黒は冴えなくなるので、酸化に戻すことはしないほうが良いと思います。
反対に織部黒や黒織部を焼くときは、還元からある程度酸化傾向にしたほうが、黒の中に茶見が出て味わいが出るでしょう!
でも、黒織部や織部黒は大きさが大きいために、事実上は七輪改良楽窯では無理があります。
原寸より小さく作れば焼きは可能だと思います。
でも、実寸で焼くなら瀬戸黒を進めます。瀬戸黒の口径は大きくないでしょ!
だから、七輪楽窯でも可能です。
土は五斗蒔白土で良いでしょう。今の五斗蒔白土はやたらと白いので、五斗蒔赤土を1割位混ぜて作っても良いと思います。
そうそう、楽茶碗と決定的に違う所がまだありました。瀬戸黒はロクロ成形でした!
大きな違いはありますが、そこはチームとしては無視して、鬼板でも瀬戸黒を焼ききることをいつかトライしてみてはどうでしょうか?
面白いと思いますよ!また可能だと思います!