茶碗は小指が大事なんです。
そうだそうだ、小指の話をしなくては!
楽茶碗の製作にも関係しますが、茶碗を持つときには、小指がとても大事なんです。
ヤクザ映画なんかで、オトシマエをつける時に、エイッとばかりに小指を短刀で摘めるでしょ?
小指が無くなったら、刀もピストルも握る手に力が入らなくなるからなんです。
存在は小さいですが、それだけ大事な小指なんです。
さて、小指の大事さが分かったところで、茶碗を製作する最終段階に於いて、作り上げている茶碗をあたかも焼き上がった茶碗のようにイメージして、その茶碗のイメージを確めます。
その時は製作中であっても、茶碗は茶を飲むがごとく、ちゃんと持ちます。
勿論、焼き上がっても、その焼き上げた茶碗も再度持ちます。
なので、茶道をしていなくても、楽茶碗は絶えず持っているんですよ!
そこで話は戻って小指の話。
まず、何も持たずに茶碗を持ったイメージで左右の人差し指に力と神経を集中させてください。
次には、左右の小指のに力と神経を集中させてください!
さて、人差し指に集中したのと、小指に集中したのでは、どちらがしっかりと茶碗をイメージできて、またホールドできましたか?
答は勿論小指です。
それだけ小指は茶碗を持つときには大事なんです。
ですから、お茶を飲む機会があったら、ただ安易に茶碗のを持つのではなく、小指をしっかり締めて茶碗を持ってくださいね!