楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

何でも勉強です。

今日の授業は先程終了。
先週の授業で作り上げた備前の擂り鉢の高台削りの勉強。

松刃刀での腰削りと平線カキベラでの二種類での道具を使い、道具の違いを学んでもらいました。

底は「アバタ高台」。備前の桃山時代以前の高台です。

それが終わると、簡易写真スタジオを組み立てての作品の撮影です。

各自作品の造作の流れを確認してでの撮影。作品のラインをしっかり確認してもらうために、あえて自分で作品のアングルを考えて撮影してもらいます。

それからは、ステンレスパイプをパイプカッターと言う道具を使い切断してとらったり、シッピキを作ったり、ステンレスワイヤーにて土切りを作ってもらったりと、いろんなことを教えました。

陶芸と全く関係ないように見えるパイプ切断も、フイゴの羽口を作る時には、この実地経験が役にたちます。

シッピキも土切りも道具として作り方をしっていると便利です。

楽茶碗を作りたい人、陶芸全般を学びたい人など、いろんな方がいらっしゃいますが、実地経験がこれから全て役にたってくるのです。

一見遠回りのような感じがするかもしれませんが、全てが分かることは結局のどころ、その方々の力になるのです。

今日の備前の擂り鉢の削りも、楽茶碗にとても役にたちます。

何故なら、楽茶碗の時代と同じ作品だからです。

自分で作り上げたり作品の造形はなかなか忘れません。

それが楽茶碗の造形に役になるときがくるのです。

自動車でも時のデザインがあるように、やきものにもその時代のデザインがあります。

楽茶碗を特に目指す人は、決して楽茶碗だけを作る人にはならないでください。

その同時期の作品のを全てが勉強する位のバイタリティーで勉強してくださいね!

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