楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

錦窯と内窯について

色絵を焼く錦窯と言う窯があります。
色絵と言っても、この場合は下絵の色絵ではなく、上絵の色絵を指す窯です。

なので、低温釉の色絵となります。
具体的には、乾山の色絵陶器などです。

一例ですが、本焼きした作品に色彩をより豊かにするために、各色の低温釉薬を重ねて焼くものです。

ですから、焼く温度は900度以下。

そのような錦窯ですが、赤楽などを焼く内窯と名前が異なるだけで、窯自体はほとんど同じもしくは、全く同様の窯なんです。

たぶん、私の推測ですが、色彩豊かな色絵を気軽に焼けるので、錦の作品が出来上がるために、錦窯とあえて呼んだのかもしれません。

共に外窯と内窯(サヤ)があり、その窯の隙間に炭を入れて焼く窯なんです。

昭和初期には楽茶碗ブームがあったらしく、錦窯も販売していたようですが、今は残念ながらありません。

ただ、窯の構造自体は簡単な物なので、レンガを隙間を空けながら円筒形に積み上げ、中に植え木鉢をサヤの代用として入れて、赤楽は焼けるのではないかと、思っています。

いつかは、そんな安易に組み立てられる窯で焼成試験を試みてみたいです。

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