楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

今回の楽茶碗初心者のUさんの作品です。

今日もやっと授業が終わり、ホッとしています。

これから夕食を食べたら、Tさんからご質問を頂きましたコメントに対しての動画編集です。

前後しますが、本日の授業では新しく楽茶碗を作りたいと入られたUさんが、あと高台を残すのみとなりました。

初めての楽茶碗作りで、これまで出来たのは、Uさんの素直さ、そして観察眼につきます。

私は初めから、どんな人でも容赦はしません。細かい所まで徹底的に勉強さしてもらいます。

そして、何処を見るか。何がいけないかを徹底的に教えます。

すると、初めは大変なのですが、Uさんにしても、段々とその観察眼に慣れてくるのです。

分かれば分かるほど疲れますが(神経が)、出来たものは、素晴らしくなります。

そうなると、どうUさんが変わって行くか分かりますか?

博物館や他の茶碗を何処かで見る機会があると、その見た茶碗の作者の技量が分かるようになります。

この茶碗は作り込みが甘いとか、この作者の茶碗は一切気を抜いていないとかです。

何故ならば、自分が細かい部分まで作り込みをしてきたので、その細かい部分を見抜く力もついてしまうからなのです。

これが楽茶碗作り初めてのUさんの楽茶碗です。

まだ、言ったように高台はこれからですが、茶碗らしくなって来たでしょ?

今回は長次郎の作品の作り方ですが、次回高台削りが終わり作品が完成したら、今度は光悦の茶碗を教えようと考えています。

Uさんがどこまでの茶碗が出来るか、今から楽しみでなりません。
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