ただの羽車のような送風機
昨日、YouTubeの動画で、森の中で石器を使って何でも作る人の動画がありました。
いろんな作り方を紹介している動画ではなく、淡々といろんな作業風景動画ではなのですが、全て原始生活なのです。
石器を作る。石器で木を倒す。屋根川良を自ら作り、それらを焼く。焼くための炭も作るんです。
原始生活のスーパーマン。
そこで気になった場面があります。
作る窯は楽茶碗と全く同じような感じでした。しかしその窯には空気を送る送風機を作っています。
それが、薄い板に直角に火起こしのような棒をつけて、まるで火を起こすがごとく、両手でクルクル回して空気を窯に送っていました。
もちろん、その歯車には粘土で覆いがあります。
そんな簡単な機構で燃焼温度は1000℃はありそうでした。
ただ、ふいごのように空気を加圧することは出来ません。それでもボウボウと炎が上がります。
よく、七輪陶芸などでは、送風機にブロアーやドライヤーを使うのを見ますが、炎というのは不思議な性質があり、フウフウという感じでないと炎に勢いがつかないのです。
昔、カマドの火を起こすのに、竹にてフウフウしているのを映画などで見たことはありませんか?
そのフウフウが無ければならないのです。
ですので、ブロアーやドライヤーはそのフウフウという空気の流れが無く、ただただ空気を送っているので、火勢がつかないのです。
ふいごは加圧空気が窯に送れるので、黒楽にはもってこいですが、このような羽車での送風だけで赤楽は十分焼けると思います。
もし、羽車の送風機に興味があったら、YouTubeの検索で「原始生活」と入力してみてくださいね‼