茶室に思う。
本日、お茶の社中の方々ととある店の茶室にてお茶を頂くことになりました。
茶碗を作っていながら変ですが、オヤジはお茶の席は簡易でも苦手なのです。
しかし、良い茶碗は出ました。一入、了入、弘入。
まあ、茶室は便利に作られており、創意工夫が見られて良かったのですが、使われている木材が今一でした。
それと言うのは、何故か中途半端なんです。
形式は侘びなのですが、至るところ材木を分かる形で吟味していました。
例を上げれば、柱が全て北山杉。煤竹のアクセント、そして床柱などです。
オヤジが思うに、北山杉は数寄屋作りには合いますが、侘びの茶には何故かシックリ来ません。
ただの節目のある杉柱で良いのではないでしょうか?
その節目の配置に凝る!
変ですかね?
現代の茶室はやたらと材木にこだわりますが、どうせこだわるのであれば、杉材にこだわってもらいたいです。
まず、しっかり長年寝かせてある杉材が必要です。
花入を掛けるクギも妥協しないでください。
姫路の明珍54代に御願いして打ってもらうのです。
鍛えられた鉄は違います!
畳みだって岡山の最高のイグサで昔ながらに作った畳表はまだ入手出来るはずです。
一見なんともない茶室。
でも、そこには一つ一つ吟味された、分かる人達に分かれば良い茶室。
そんな茶室を作って頂きたいとオヤジは思います。