ショパン ピアノ協奏曲第1番 ホ短調
先日紹介したロシアのミロスラフ・クルティシェフ(Miroslav Kultyshev)の演奏をまたまたご紹介。
ショパンコンクールの時の演奏なんですが、このショパンのピアノ協奏曲第1番の演奏が見事なんです。
この曲はショパンが初めて書いた協奏曲として有名ですよね !
全ての演奏が良いのですが、分かりやすいのは、第二楽章のロマンスです。(20分30秒位から)
ただ、綺麗な旋律を弾くだけではなく、ショパンの苦しさや閉塞感、そしてはかなくとも夢見る幸せを見事に鍵盤で表現しているのです。
しかし、彼はこのショパンコンクールにおいて入選はしませんでした。
しかし、彼の演奏と同じオーケストラでの他の演奏者を聞き比べてみてください。
他の演奏者はYouTube画面右に表示されていますから。
彼の演奏の何処が違うか !
彼の演奏は、他の演奏者が1センチ単位の解釈だとすれば、1ミリ単位と言っても過言ではない位に音には色を持ち、その各色がショパンの甘いだけでは無い旋律と共に流れていきます。
こんな演奏を愛する愛好家が日本にたくさんいてくれたらと願うばかりです。
Miroslav Kultyshev – Concerto in E minor, Op. 11 (final stage)