楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

優等生では味わえない自然美

茶碗を焼いていると、問題なく焼けるときと、何かの拍子で茶碗の表面に傷が付くときがあります。

その傷も味わいがあるときがあるんです。

しかし、残念ながらマーケットはそれは不良品茶碗となってしまいます。

今のマーケットは、傷があってはならないのです。

勿論、ヒビも同じです。

購入する側から見たら当然と言えば当然です。

でも、それらの傷やヒビが茶碗をより引き立て、味わいを増すことが多々あるのです。

自然の成り行き。

わざとらしくなく、成りに作り、成りに焼かれた茶碗の存在は、何かを語りかけます。

優等生でない茶碗ですが、人間味がそこには存在するのです。

皆さんが茶碗を焼かれた場合は、是非焼成が失敗したとしても、また自分の思うように焼けなかったとしても、出来上がった作品を良く観賞して、そのできそこないの茶碗と対話してください。

優等生では決して味わえない人間味がそこにはありますから!

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