楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

七輪を使った楽窯は楽しいよ!

昔からある「七輪」。
サンマを焼いたり、焼肉だけのものではなくて、バカに出来ない楽窯になります。

フイゴとのコンビは最高です。

江戸時代の楽窯も復元して焼いていますが、その窯は大量の炭を消費します。

しかし、七輪で応用した楽窯は少ない炭で本格的な楽窯の作品の9割以上の作品は焼き上げることが出来ると言っても過言ではないくらい、凄い窯なのです。

ただ、問題点もあります。

何回も焚いていると、本体は珪藻土で出来ていますので、炭の灰により、底に自然釉が溜まって来てしまい、どんどん七輪の底が上がってきてしまいます。

底が上がってくると七輪の下方にある空気の取り入れ口が塞がってしまうんです。

そうなると、フイゴの羽口(先っぽに付ける道具)が付かなくなってしまいます。

そうなると、もうその七輪は使えません。

もともと、そんな楽茶碗を焼くまでの高温に耐える材質ではないので仕方のないことですが、黒楽茶碗でも一応5~10
碗までは焼けると思います。

個数に差があるのは、七輪の個体数で耐久性のムラがあるためです。

当たりハズレみたいなものと考えてください。

それでも気軽に焼ける七輪を使った楽窯は価値がありますよ!
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