楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

フイゴの不思議な感覚

昨日も七輪改良楽窯で焼締め陶器を焼きましたが、何故七輪改良楽窯で焼けるか?

それはフイゴがあるからに尽きます。

焼締め陶器は長い時間ユックリとカロリーを作品にかけて行くものですが、時間をかける分、相当量のカロリーを作品は受けて焼き締まります。

七輪改良楽窯は、時間はかかりませんが、窯の容積が小さいところに加えて、フイゴで炭の燃焼をコントロールするために、相当量のカロリーを作品に加えることが可能となる訳なんです。

ですから、燃料となる炭の灰も溶ける位に温度は上がり、粘土内部に含まれる長石も溶けてしまうのです。

炎には面白い性質があって、燃え盛る前に、幾らフイゴを吹いても温度はあがりません。

炎が燃え盛りたい時に吹いてあげると、強烈に燃え盛るんです。

何回も言っていますが、フイゴは窯内部のセンサーです。

炎が燃え盛りたいという時になると、フイゴは急に重さを吹く手に感じます。

何か重く感じてきます。この感覚が来たら、窯内部の炭は勢い良く燃えたいサインです。

このサインが来たら、フイゴを一気に吹くと温度は上昇してきます。

逆にこのサインがないのにフイゴを幾ら頑張って吹いても、温度は上がりません。

たぶんこの現象は炭が燃え盛るときに、窯の内圧が高くなって来るからだとおもいます。

それがフイゴの棒に伝わってくるのでしょう!

不思議でしょ?

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