フイゴの不思議な感覚
昨日も七輪改良楽窯で焼締め陶器を焼きましたが、何故七輪改良楽窯で焼けるか?
それはフイゴがあるからに尽きます。
焼締め陶器は長い時間ユックリとカロリーを作品にかけて行くものですが、時間をかける分、相当量のカロリーを作品は受けて焼き締まります。
七輪改良楽窯は、時間はかかりませんが、窯の容積が小さいところに加えて、フイゴで炭の燃焼をコントロールするために、相当量のカロリーを作品に加えることが可能となる訳なんです。
ですから、燃料となる炭の灰も溶ける位に温度は上がり、粘土内部に含まれる長石も溶けてしまうのです。
炎には面白い性質があって、燃え盛る前に、幾らフイゴを吹いても温度はあがりません。
炎が燃え盛りたい時に吹いてあげると、強烈に燃え盛るんです。
何回も言っていますが、フイゴは窯内部のセンサーです。
炎が燃え盛りたいという時になると、フイゴは急に重さを吹く手に感じます。
何か重く感じてきます。この感覚が来たら、窯内部の炭は勢い良く燃えたいサインです。
このサインが来たら、フイゴを一気に吹くと温度は上昇してきます。
逆にこのサインがないのにフイゴを幾ら頑張って吹いても、温度は上がりません。
たぶんこの現象は炭が燃え盛るときに、窯の内圧が高くなって来るからだとおもいます。
それがフイゴの棒に伝わってくるのでしょう!
不思議でしょ?