楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗 黒楽茶碗の釉がけはこんな感じです!

昨日、黒楽茶碗の釉がけ動画をYouTubeにアップしました。

釉薬は京都の加茂川で採取される加茂川石と言う石を細かく砕いて粉にして白粉や玉を調合して黒楽釉薬を作ります。

 

動画では黒楽釉にふのりを入れるシーンから始まります。始めは茶碗の内側から施釉(せゆう)します。

 

動画内の説明では釉薬の重ね塗り回数は見込み(内側)と外側を3回位としていますが、茶碗の見込みは3回~4回重ね塗りをするのが普通です。外側は詳しく説明しますと、作風や茶碗の形状により、3回~6回位重ね塗りをする時もあり、重ね塗りの回数はまちまちです。

 

使用する筆は太筆です。(重要)

 

¥100ショップで売られている習字用の太筆で十分です。私も現にそれを使用しています。すぐ穂先が痛むのでその筆で十分なのです。

 

大事なことは施釉の仕方です。筆使いは、筆の穂先から中央までしか使用してはいけません。(重要)

 

筆の腰まで使うと、釉を置く幹事ではなく釉を引きずってしまうからです。均一の厚さに施釉するためには、必ず筆の穂先から中央部までを使い、イメージとしては「ほわーっと」釉薬を塗っていきます。

 

この「ほわーっと」と言う感覚は、施釉にはとても大事なことです。(重要)

 

動画の第二幕に収めた茶碗の表情つけの技法の一つ「肌打ち」。

その他にもいろいろな表情を出す技法があります。動画編集都合上(実はPCのCPU処理速度の問題で)、全ては動画の中にはありませんが、いづれ機会があったらお見せしますね。

 

アッ!動画のエンディングのところなんですが、アスペクト比が狂っています。いつか写真を再撮影しないと!

 

 


楽茶碗 迷雲 「黒楽茶碗の釉がけ方法」 - YouTube

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