楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗の焼きは「焼き魚」と同じ

「楽茶碗を焼く時の温度はどの位ですか?」なんてよく質問されますが、分かりません!

「エーッ!」なんて言う返答を受けますが、本当に厳密には分かりません!

火の色味で大体は分かりますよ!赤楽は700度後半~900度前半位で、黒楽は1100度位です。大体ですけどね!要は理想とする溶けが出来た時点でいいので、温度は関係ないんです。

それは丁度、「焼き魚」に例えられます。「焼き魚」は何度で焼きますか?と聞かれても分かりませんよね!焼けたらいいんです。それと全く同じなんです。

但し、焼き方にはコツがあります。それは全く「焼き魚」と同じで、前に話したように強火はダメです。表面だけ焼けて中まで火災が通らないからです。

魚も同じですよね!強火だと魚の皮だけ焦げて、中味は火が通らないです。

初めはじっくりと焼いて行きます。しかし余りじっくりし過ぎてはいけません。魚でも中味かパサパサになります。

だから、適度にジワジワです。そして中味が焼き上がった頃を見計らい、最後に魚の表面の皮にきつね色の焦げ目をつけて出来上がり。

楽茶碗の焼きも全く同じです。焼きの温度は関係なし!しっかり中味を焼いてから釉薬表面に味わいをどう付けるか!が焼きのコツで、表面が焼き上がったらそれで焼きは終わりなんです。

楽茶碗の焼きのイメージは何となく理解出来ましたか?「焼き魚」と全く同じなんですよ!

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