草創と守成
中国の時の帝王であった太宗は、貞観政要の中で、「草創与守成熟難」と言っています。
意味は、創業時と守成(その後)とどちらが難しいか?です。
創業時は夢もあり、希望もある。まして恐ろしさもまだ経験はなくイケイケゴーゴーです。
でも、時が経つにつれて、現実を味わい、辛いことが続けば、気力も消沈してきて、孤独感が押し寄せてきます。
だから、太宗は家来に対し、守成が大事だと説きました。
物事は、何でも初めは勢いがあります。そのバワーは並ではありません。
楽茶碗もいろいろ焼いていると、理屈では合っているのに、どうしても出来ない時があります。
何回もその状態を繰り返していると、一碗を目指すために何ヶ月〜何年がムダに流れ、気力は低下して行くのです。
そんな時は、それを忘れず他の茶碗にトライしてください。
一見その難題から逃避したように見えますが、難題を忘れなければ、それはコーヒーブレイクのようなものです。
いつか、他の事がヒントとなり、その棚上げされた茶碗が出来るようになりますから!