楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗の焼成に必要な炭(黒炭のナラ炭)

ナラ炭(黒炭)の説明をします。

材木はナラで作る炭です。岩手産が多いです。

この炭は黒炭ですので、木材の発揮成分がまだ少しは炭に残っているため、燃焼が早く、温度を上げる時は楽です。

しかし、その分匂いや煙は備長炭より多いです。

また、炭切りは木目がしっかりしているため、綺麗に無駄なく炭切りをするにはコツを必要とします。

楽茶碗の色の変化を付けたいときは向いている炭です。

でも、欠点はあります。燃焼している窯にこの炭を投入すると、必ず炭が弾け、また火の粉も出ます。

そのために、サヤ無しで焼成している赤楽茶碗の見込みに弾けた炭が入り、焼き上がりの見込みが汚くなる場合がありますので、注意が必要になります。

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