楽茶碗の造形は無限だ!
昨夜YouTubeにアップした試作のハート形赤楽茶碗。
未だ製作したことがない茶碗でしたが、作り終えて、改めて茶碗は既成概念にとらわれてはいけないものだと痛感しました。
注文によりいろんな茶碗を作ってきましたが、注文先の問題ではなく、その先にあるマーケットの影響で、どうしてもありきたりな楽茶碗の形状や、保守的な形状となってしまいます。
自分としては保守的になるのが、どうしても嫌なので、釉薬の研究や試験に着手し、同時の釉薬が解明できたものから、その釉薬を使って納品しますが、どこかに、保守を否定する心が存在していた訳です。
でも、冒頭で話したように、楽茶碗では異形であるハート形楽茶碗を製作してみて、やはり創作には自由さが必要なんです。
昨日のブログにも上げましたが、光悦の自由さは見事としか言い様がありません。
同時代ならびに友であった楽家三代の道入(のんこう)から競べると、確かに道入もいろんな形の茶碗は作っていますが、光悦と競べると、形の動きは少なく、家業の制約が見え隠れしています。
皆さんが茶碗を作るときは、是非自由に造形を楽しんで頂きたく思います。
私もですね!