楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

『楽茶碗を始めている人達に実戦勉強開始!』

楽茶碗に現在挑戦している皆さんに、是非とも購入して欲しいものがあります。

それは楽茶碗!

自分で作って焼こうと思っているのに、なんで買うの?

そう思いますよね!でも買うんです!

楽茶碗は古物商、美術商、茶道具商などいろんなところで売っていますが、そこでは買いません!

勉強するには今まで皆さんは参考書を買いましたよね!

楽茶碗も勉強するためには、参考書を買わなければなりません!

しかし、楽茶碗の参考書なんて言うものは、古文書以外は無いに等しいです。

古文書はこのブログに任せて、参考書となる楽茶碗を買うんです!

それもただなんでも楽茶碗であればよいのではありません!

参考書となるべき楽茶碗を買う必要があります。

楽茶碗は楽家で言えば、四代の一入以降の作品は、同時期に案外焼かれています。

また現存もしているんです。

しかし、深省(乾山)以降は楽茶碗より煎茶道が盛んとなり、楽茶碗は廃れていきます。

そして、江戸中期~後期に至るまでは、お庭焼のような楽茶碗はありますが、それ以外はぱっとしなくなるんです。

そして昭和に入り、茶道が脚光をあびるようになると、また楽茶碗が檜舞台にあがって来るのです。

この時代の流れがとても大事です。

要は、昭和の女子のお茶の流行る前の楽茶碗であれば、お庭焼きの楽茶碗か、元禄時代前後の楽茶碗と言うことになる可能性があると言うことになります。

そこで、楽家で表せば四代~七代位の釉薬の肌や艶を徹底的に見て、先ずは自分のものにして下さい。

装飾技法面は一切無視して構いません!装飾技法は作者により異なるからです。

ここでは、作者ではなく同時使われていた釉薬の肌や釉薬の調子を覚えるだけです!

大体の自分なりの感覚が出来たら、次はヤフオクで「楽茶碗」、「黒楽」、「赤楽」と検索して、出品されている楽茶碗の肌や釉薬の調子を自分が学んだ感覚と照らし合わせるんです!

その時の注意点は取引内容以外の楽茶碗の情報は全く必要ありません!

誰々作とかは全く関係なく、意味の無い情報です!(参考書とする茶碗を見つけるのですから)

そして、自分が学んだ感覚とどう見ても合致して価格が一万円以下だったら、入札です!

いま、専門の参考書などは楽に一万円する時代です。

それと同じ感覚で、楽茶碗には惚れないで良い参考書を買う気持ちで選んでください。

この目さえ養えば、4~5冊の参考書(4~5碗の楽茶碗)があれば、あとはその釉薬の調子や色を目指すだけです!

そうそう、茶碗の肌触りも学ぶんですよ!昔の茶碗の釉薬は手に持った時の食い付きが違います!

たまにはこのオヤジからオークションでこんな地楽茶碗が出ていましたよ!何て言う情報を流しますね!

その時このブログを見ている人しか生きて来ない情報ですが、勉強になるとおもいますので!

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