楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

驚いたこと。楽茶碗はオークションで買いかも。

一昨日、たまたま用事があり、あるお茶の先生の所に行きました。

いろいろとりとめも無しに話していたのですが、今の若い社中の方は、全くお茶碗に興味が無いようです。

お茶の作法を覚えることに必死なのかもしれませんが、それを差し引いても全く興味自体が無いとのことでした。

この風潮は茶道に限らず、現代の風潮かも知れません。

いろんな事にのめり込むと言うことが、昔より希薄の様な感じがします。

でも、これは社会の流が昔よりのんびりしておらず、また先行き不透明な時代ですので、そんなのめり込むと気分や余裕も無くなって来ているからでしょうね!

現にミサイルは飛んで来るは、平和も脅かされている時代なんですからね!

そんな状況ですが、逆に楽茶碗が好きな人には好機かもしれませんよ!

オークションなどで、良い楽茶碗が安価で入手出来る可能性もあると言うことになります。

一般にオークションでは、良い楽茶碗は無いのではないか?と言う不安感もあるでしょう!

でも、長次郎などの楽茶碗は到底不可能ですが、江戸時代中期から後期位の楽茶碗ですと、入手可能だと思うのです。

なんだ、江戸時代の楽茶碗かぁ‼なんてガックリしないで下さい。

現代の楽茶碗より、良い茶碗は沢山あるんですよ!

まず、本加茂川石で作られています。現代の黒楽茶碗では、ベンガラやベンガラに二酸化マンガンを加えて黒楽にしている茶碗もあるんです。

でも、当時は本加茂川石の黒楽茶碗。

長次郎の時代中期と同じように加茂川石での釉薬なんです。

これだけで本物の加茂川石の黒楽はどのような手触りで、どんな感じなのかが分かるだけで、安価に入手出来れば、価値は十分にあります。

では、どのように江戸時代の楽茶碗かをはんだんするかと言えば、説明文は全く無視して下さい。

また、汚い茶碗も無視してして下さい。汚いと言う表現は、やたらに古色な茶碗ということです。

そして、陰陽が確りしている茶碗を選ぶこと。

高台のトキンは綺麗な曲線で削られているが、畳つけは、真円では無いような高台。

このような感じです。

また、茶碗を正面から見て、僅かに左右たいしょうかではないとかです。

そうそう、印がある茶碗では、印影が確りしているもの。これも大事。

そして、茶箱がいくら古そうに見えても、茶箱が古いからと言って、中身の茶碗が古いことにはなりません。中身を入れ替えたらそれまでです。

なので、まとめると、オークションの説明文から茶碗の製作年代を鵜呑みにしない。

茶箱がいくら古そうに見えても、茶碗が古いとは言えない。

古色や汚い茶碗はさける。

陰陽のある茶碗を選ぶ。

是非、良い楽茶碗を入手して、昔の本加茂川石の黒楽茶碗を安価で入手して下さいね!

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