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楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

黒楽に於ける鉛白と白玉の関係

黒楽茶碗における鉛白と白玉についてお話ししたいと思います。

鉛白は「白粉」とか「定粉」とも言います。

また、白玉は「玉」とも言います。今ではフリットですね!

さて、黒楽茶碗は加茂川石に、この二つの原料のどちらかか、両方を加えて黒楽釉とします。

鉛白の役目は、単体でも黄色かかった釉薬になりますが、比重の少ない硝子状の釉薬となり、品がなくなります。

ですから、この鉛白の役目は単味で釉薬として使うのではなく、石の融点を下げるためにしようするのです。

例えば、加茂川石単味での施釉をしたとします。

加茂川石のみでは、融点が高過ぎなかなか溶けません。

しかし、加茂川石に対して2割の鉛白を加えての黒楽釉にすると、なんなく溶けるのです。

でも、石を融かす役目ですので、茶碗の焼き上がりは、素焼き茶碗を石固めしたような、まるで石のような茶碗に焼き上がります。

でも、メリットは硝子成分がないために、艶々した肌とはなりません。ディメリットは、手持ちがなんか固めな感じを受けます。

そこで、楽茶碗らしくするために、白玉が出てきます。

白玉は硝子の粉です。ですので簡単に溶けて硝子に戻ります。

そこで、加茂川石に今度は鉛白の代わりに白玉を2割とします。

すると焼き上がりは、鉛白の場合より多少の硝子感が加味され、手持ちも柔らかく感じるような釉薬に仕上がります。

乾山の黒楽茶碗は、加茂川石を10とすると、白玉を5も入れています。

この配合だと、窯の温度を上げすぎると、ダラダラとなるため、あまり温度は上げずにゆっくり溶かし込むようにして焼き上げなければなりません。

黒楽茶碗に興味がある方は、絶対にこの三者の関係を身に付けてくださいね!

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