『「楽焼」から「楽茶碗を焼く」へ』
焼きの話が続きますが、もう一点大事な事があるので話します。
それは、「楽焼き」と「楽茶碗の焼成」とは全く次元が違うと言うことを覚えておいてください。
楽釉を含める低温釉薬は、やろうと思えば七輪を改造した楽窯で、温めた茶碗を窯に入れれば10分もかからずに釉薬を融かすことは可能です。
これでも楽茶碗は楽茶碗で間違いありません!
私の独断的な思考ですが、これは楽焼きです!(あくまでこのオヤジの感覚ですよ!)
楽茶碗は趣ある焼きにしなくてはなりません。なのでじっくり焼いて完成させていくのです。これが楽茶碗を焼くと言う行為となります。(これまたオヤジの感覚ですよ!)
皆さんには簡単に焼ける楽焼きから初めても一向に構いませんが、最終目的はやはり楽焼ではなく、楽茶碗を焼くというようになって欲しいと思います。
別にわざと難しく思わせる意図は全くありません!
本物の楽茶碗を焼けるようなみんなになって欲しいのです。