楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

楽茶碗の焼成後の炭の始末方法

楽茶碗の焼きが終了してから、炭の始末の説明を今までしていなかったと今気づいたので、忘れない内に説明します。普通は「火消し壷」と言う専用の壷にまだ燃焼している炭をいれてしまい、蓋をして空気を遮断し消火しますが、私の場合は、金属製のバケツに水…

打ち出し板金の凄さ!楽茶碗真っ青!

山口県下松市に山下工業と言う会社があります。従業員36名の会社ですが、皆さんが知っている物を作っています。何だと思いますか?新幹線の先頭部分の顔を作っているんです。打ち出し板金と言って、トンカチで板金を叩いてあの新幹線の三次曲線を打ち出して…

DOCTOR Xでも見るメディカルシザーを買おう!

昨日からまた「Doctor X」が始まりましたね!ワンパターンなんだけど、何故か面白いです。お医者さんの水戸黄門番ですかね?ドラマの冒頭シーンで出ました、あのオススメのメディカルシザー!海難事故で浜辺で大門未知子が治療するシーンです。あのメディカ…

楽茶碗の「見込削り」の動画をアップ完了

今やっとYouTubeに動画アップ完了。 しかし、動画エンディングの見込みを削り終えた茶碗が動画と画像のアスペクト比が合わず、茶碗がぺっちゃんこ姿になってしましました。 今回の茶碗は長次郎作品の様な柔らかい形の茶碗なので、土が柔らかい時に削るため、…

楽茶碗の「見込み削り」の撮影完了!

今日はYouTubeにアップする「楽茶碗の見込み削り」の撮影をしましたので、帰宅したら、深夜から動画編集です。アップしたら、また皆さんにお知らせしますね!

愛しのマイアミ

今日は前のブログで書いたUMFの音楽が頭に流れながらの楽茶碗製作でした。音楽が頭の中で流れていると、マイアミが恋しくなります。あのエキゾチックな雰囲気はアメリカ中でもなかなかありません。マイアミはマイアミなんです。そうそう、急に昔のことを思い…

UMF JAPAN 2014

先月の27~28日の二日間、遂に日本でもUMF(ウルトラミュージックフェスティバル)が開催されましたね!YouTubeでその様子がアップされていたので喜んで見ました。あれっ!乗りに乗ってると思いきや、多くの人がスマホを片手に撮影している。分かります、待ち…

自分なりの赤楽の赤を!

現代の赤楽茶碗の色合いは、何故か明るい赤ですが、茶席で使う場合に色合いとして合うのか?と思ってしまいます。赤の抜けが良すぎて、侘たる感じがしないんですよね!低価格の赤楽茶碗のあの色は中国黄土の発色。原料が安価だからかなぁ~!皆さんが赤楽を…

二天一流

今回は「兵法」について書いてみます。兵法と言えば武士の心得ですね!また、「兵法」と言ったら、宮本武蔵でしょう。宮本武蔵は二本の刀を同時に持って戦う二刀流をあみだしました。この方法は武蔵曰く「二天一流」。武蔵は自分の流儀である「二天一流」を…

モーツアルトのピアノソナタ K331の新たに発見された自筆譜の演奏がありました

モーツアルトのピアノソナタK331の楽譜がハンガリーで新たに発見されたことはお伝えしましたが、YouTubeで早速その楽譜にて演奏された動画がありました。 これからクラシック音楽の世界で、このピアノソナタの演奏がどう変わっていくのか興味があります。 W.…

芸術や工芸の世界

楽茶碗のような工芸品なに携わっていると、人に物事を伝える難しさに度々直面します。ビジネス社会に於いては、ある程度モラルもビジネス常識も変化の領域は狭く、強いては、社内の話し合いに於いても、同じ環境下の人々の話し合いであり、また同じ問題に対…

ムチムチもいいけど、スリムもいいね!

本日付のブログでも書いた、昨日のお茶にて、私作の茶碗でお茶をいただいたのですが、お茶をたてる前の茶碗に茶筅と茶杓が添えてある時、ふと、腰の丸い茶碗には茶杓の節がグイッと山なりに上がっている「蟻腰(ありごし)」の方が、丸い腰の茶碗との相性が良…

CHARA子とCHARA男

「侘び」とは、以前にも説明しましたが、「持たざる者」でしたよね!簡単に言えば私のように貧乏人です。でも、今は「シブイ」みたいなイメージですね!楽茶碗に於いても、艶々している釉調ではなく、艶消しのような黒楽茶碗が好まれるのも同じイメージから…

花のある姿

昨日、あるところで茶道のお手前を見せてもらいました。その場にあった花の入れかたは綺麗でした。花は生けるものではなく、入れるもの。正にその言葉に相応しいものでした。人も花も同じ。いじり過ぎたら、本来の美しさは無くなります。そこにある美が大事…

芸術や文化の難しさ!

先日ブログに書いたように、今井繁三郎と言う画家に心を打たれています。竹久夢二の残した言葉、「芸術家はもう沢山だ。ほんとうに、人間として人間の悲しみを知る画家が出てもいいと思う」今井繁三郎はこの言葉を大切にしていたそうです。私のブログのメイ…

楽茶碗に使うフイゴの話を再度登場!

フイゴの話は何回かしましたが、まだまだフイゴはメジャーではないので、再度登場させていただきます。火を焚く時に一番原始的な方法は、竹筒やら、新聞紙を筒状に丸めて「フーフー」するやり方ですよね!その次に現れた方法は、日本ではないですが、羊の革…

変なブタのサラミは美味しいよ!

今夜は楽茶碗と関係ない話の連続ですが、Mangalica(マンガリッツァ)と言うハンガリーの豚、知ってますか?全身毛むくじゃらで羊みたいな国宝のブタなんです。容姿は変なブタですが、このブタのサラミが最高に美味しく、サラミの油が全く油っぽくなくて、口の…

これからの季節に最高なポーラテック!

これからますます寒くなると仮定して、またまた窯場や寒い屋外で大変便利で安い物を紹介します。私の紹介ですから、女性向きではないかも知れませんが、ウォッチギャップは女性でも似合うかな?POLARTEC(ポーラテック)と言う素材のフリースやウォッチギャッ…

銅鑼、銅鑼、ど~おら

皆さん、「銅鑼(どら)」は知っていますね!シンバルの一枚が紐でぶら下がっていて、叩く楽器のような変な物を。茶会などで「用意が出来ましたよぉ~!」と言う合図に鳴らす道具でもあります。この銅鑼、銅と錫の合金で、その合金は砂張(さはり)と言うんです…

自然にはかなわない

大型の台風もやっと日本を通過したようですね!しかし、各地に被害も出ているようだし、また御嶽山の捜索も難航しそうだし、自然界の力に対し無力を感じます。こんな時に楽茶碗のことを話すのは恐縮ですが、茶碗を作り続けていると、自然と共存していくこと…

久々に感動した芸術作品

今日は日曜日なので、フラフラネットサーフィンを楽しんでいたら、今井繁三郎と言う画家の画像を見たら、絵の才能は全く無い私ですが、その筆先のタッチの繊細さや思うままに描かれた描写には、恐れ入りました。これぞ芸術です。私を含め、物を作り出す者に…

楽茶碗を上手く作れるようになるには!

ブログを毎日書いていると、このブログを見ている方々はどんな事を知りたいのかなぁー何て考える時があります。茶碗の作り方なのか、高台の作り方なのか、釉薬の作り方なのか、焼き方なのかなど、考えたら切りがなく、分からなくなります。製作に於いては、…

楽茶碗の焼成は戦場そのものでーす!

もう皆さんに見て頂いたかも知れませんが、江戸時代の再現した楽窯での焼成シーンの動画。窯はとても小さいのに迫力あるでしょ!炎との闘いだと分かるでしょ!軍用ブーツを履いている感じがわかるでしょ!焼きは大袈裟ではなくて、闘いなんですよ!楽茶碗の…

楽茶碗の製作に悩んだら!これからに悩んだら!

「茶禅一味」。 茶と禅は同じだと言う意味ですよね!と言うことは、「楽茶禅一味」とも言えなくはないと、自分勝手に解釈する時が。 楽茶碗を作っていると、今度はどのような茶碗を作ろうか?と悩む時が正直あります。成りに作りてと案内していますが、たく…

楽茶碗の焼きで一番大事な平常心と火の用心

楽茶碗を焼き始めたら、絶対に楽窯から離れてはいけません!どんなことがあってもです。基本的なことですが、トイレも焼きの前に終わらして、焼きに必要な物は全て手元に置くように!消火器も必要ですよ!消火器がなければ、バケツ2つ位に水を満タンで備え…

一休さんの一行書は簡潔明瞭なり!

度々登場の一休さん!一休さんは誰でも分かりやすい言葉を残してくれています。2幅の一行書でもね!「諸悪莫作(しょあくまくさ)」と「衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)」。「諸悪莫作(しょあくまくさ)」の意味は「悪いことはするな!」。「衆善奉行(しゅ…

楽茶碗の作り方はいろいろありますが!

楽茶碗の製作方法は現代では「手捏ね」と言われていますが、手回しロクロでサァーっと回して削りを入れたり、カンナで茶碗の形を作り上げたり、本当に色々な製作方法があるんだなと、つくづく思います。個人差があって、それは楽しいですが、長次郎の作品を…

楽茶碗製作には勇気を出して割烹着を着よう!

楽茶碗に限らず、陶芸はなんやかんやで着衣は汚れます。作務衣は陶芸らしいですが、好きではありません。作務衣は、作業着には変わりないのですが、何かと土で汚れることが多い楽茶碗製作には、なんかシックリ来ません。そこで考えたら、昔から日本にある良…

市販の加茂川石と加茂川岩石の違い

黒楽茶碗の釉薬に使う加茂川石について、何回も説明していますが、市販されている加茂川と石から砕いた加茂川石との違いを説明したいと思います。市販の加茂川石は直ぐに釉薬調合が出来るように石粉として販売されています。何社かの主な販売元から入手して…

楽茶碗を窯から出す時の雰囲気は!

楽茶碗は何度で焼き上げるか?については、前に説明したように、焼き魚と同じく焼き上がればいいと話したと思います。そうは言えど、焼き上がりの感じが分からなければ、話はちんぷんかんぷんですね!では、そこの部分を詳しく説明します。焼成中の茶碗は真…

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